【VGC2019ムーンルール】ウツロイド研究会【INC Feb26-2】
1.ウツロイドとの出会い
まず、ムーンルールを始めた際、最も意識したのは「Tier1に絶対に負けない構築を作る」こと。というのも、ムーンルールは全国大会・世界大会のルールとなるわけではなく、INC Februaryのみでの採用となるため、構築がない人でも一応形だけでも作ることの出来るTier1の構築にマッチングした際に取りこぼさないことが最も重要となると考えたため。
本題のウツロイドについて、このポケモンに目を付けたのは1月の初頭。当時グラガモス()が強いと聞いて少し試していたところ、ウツロイド入りの構築(面子忘れた)にマッチングし、岩Zでガオガエンをワンパンされたり草結びでグラードンを倒されたりとボコボコにされた。そこで初めてウツロイドの可能性(使用率トップであり、さまざまなパーティのサイクルの要であるガオガエンをワンパンできる、ゼルネアスやグラードン、カイオーガといった主要伝説に打点を持てる)に気づき、考察を開始。
2.ウツロイド研究会始動
上で書いた通りウツロイドの可能性に気づき、1月の初頭からウツロイド構築を組み始めた。
①
ウツロイド 臆病bCS ジェム/草結び/ヘドロ爆弾/守る@岩Z
グラードン 慎重HD 断崖/地団駄/岩雪崩/炎P@拘り鉢巻
イベルタル 臆病CdS バクア/悪の波動/不意打ち/デスウィング@チョッキ
ガオガエン 慎重HD フレドラ/バクア/とんぼ/猫だまし@半回復
モロバレル 生意気HbD 草結び/クリスモ/めざめるパワー炎/胞子@オッカ
カミツルギ 陽気AS リフブレ/聖剣/スマートホーン/おいかぜ@襷
当時Tier1だと思っていたルナゼルネを殺すために組んだ。伝説枠にはウツロイドと縦、横の相性が良いイベルタル、スカーフカイオーガに一掃されたらしょうもないので耐久に厚めに振ったグラードンをチョイス。グラゼルネ、しょうもな()がきつくて解散。
②
ウツロイド ①と同じ
グラードン ①と同じ
イベルタル 悪の波動→イカサマ
フシギバナ 臆病CS 草結び/ヘドロ爆弾/めざめるパワー炎/守る@命の珠
モロバレル ①と同じ
カミツルギ ①と同じ
①の時たいして活躍してなかったガオガエンを解雇してグラードンをワンパン出来る(予定だった)フシギバナ採用。H振りなら倒せるけどたまに現れるHDが無理、しょうもなも相変わらず無理。
③
ウツロイド ①②と同じ
グラードン ①②と同じ
イベルタル ①②と同じ
モロバレル ①②と同じ
カプ・コケコ 臆病 10万ボルト/ボルチェン/エレキネット/草結び@拘りスカーフ
フシギバナ ②と同じ
HDグラは記事が公開されなければ増えないはずなので対しょうもなをどうにかしようとしてスカーフコケコ。ゼルネ+バレル並べられるだけで吐いた。
④
ウツロイド ①②③と同じ
グラードン 配分同じ 断崖/炎P/吠える/守る@ジメンZ
イベルタル 臆病CdS→臆病DS
ガオガエン 慎重HD フレドラ/とんぼ/けたぐり/ねこだまし
カプ・コケコ 草結び→雷
フシギバナ 命の珠→気合の襷
グラの鉢巻があんまり強くなかったので吠える型をパクった。ガオガエンがやっぱ必要ってなって再起用。HDグラめっちゃ増えてきて萎えたのでバナを襷にした。結局グラゼルネ、しょうもなは解決できてない。
⑤
ウツロイド ヘドロ爆弾→クリアスモッグ
グラードン 炎P→岩石封じ
イベルタル ④と同じ
ガオガエン けたぐり→バークアウト
カプ・コケコ 臆病→控え目
リザードン 臆病CS 熱風/オーバーヒート/追い風/守る@木炭
④→⑤の間にアルカナ、じーんのグラゼルネが一般公開されてHDグラードンが完全に浸透、萎える。グラードンへの殺意が高まりすぎたためバナを解雇してリザードンを採用。グラリザゼルネからパクってきた。これでもまあまあ勝ててはいたがしょうもな系統、トリルオーガが無理だった。
⑥
ウツロイド 臆病CS ジェム/ヘドロ爆弾/草結び/守る@命の珠
ヘドロ爆弾でCSゼルネアスワンパン
グラードン 慎重HDs 断崖/岩石/吠える/守る@ジメンZ
C202+2ムーンフォース耐え
ディアルガ 冷静HD ラスカ/10万/トリル/守る@半分回復
C202+2ムーンフォース耐え
ガオガエン 意地HA フレドラ/とんぼ/DD/猫@半分回復
晴れフレドラで霊獣ランドロスが高乱数1発。追い風中100蔟抜き
カプ・コケコ 臆病hbCdS 10万/ボルチェン/エレキネット/めざ炎@チョッキ
雨C222ダブルダメージ潮吹き最高乱数切り耐え。S111蔟抜き
リザードン 臆病CS 熱風/バヒ/追い風/守る@木炭
晴れオーバーヒートで等倍以上のポケモンが全員死ぬ
ディアルガを採用するに至った当時の経緯が適当過ぎるので後付けで採用理由を今考えてみる。(ラインのやりとりでなぜかディアルガが出てきてそのまま採用したら強かった)
⑤の時点で対カイオーガ以外はリザロイドの範囲でほとんど殴り倒せることに気づき、イベルタルをあまり出さなくなる。もともとイベルタルを出していたゼルネアスのいない構築(ルナオーガとかパルオーガ)にもカプ・コケコやカプ・テテフがほとんどの場合採用されているので下手に動かすといかにチョッキDガン振りとはいえ回復が追い付かずに倒れてしまう。また、イベルタルがチョッキを持っているせいでコケコがスカーフを持たざるを得なくなっており、汎用性を欠くことになっていた。つまり、イベルタルが構築のお荷物になっていたことに気づいた。イベルタルを除いた5匹は絶対に強いと感じていたのでまずはその5匹を組みなおした。
変更点箇条書きで
・⑤までウツロイドとグラードンの2Zだったがグラードンを100%選出していること、ウツロイドのC252珠ヘドロ爆弾でH4ゼルネアスがちょうど一発なことに気づいてZをグラードンのみに持たせてウツロイドを珠に変更。こうすることで対グラゼルネ時にウツロイドが1回BBすると全員ワンパンできるようになった。
・グラードンのSを118にしていたが追い風下で相手のスカーフカイオーガと対面する場面がなかった(リザをカイオーガに投げていなかった)ので相手のグラードンよりもギリギリ速く動けそうな115まで落としてのこりを攻撃に回した。
・コケコに突撃チョッキを持たせて汎用性を高めた。調整と技はパクった。INC本番はひかえめで使っていたが臆病でもっといい配分があることをSNOWさんに教えてもらったので脳内では臆病で使ったことになっている。
ガエンの変更はもうちょいあとで
ここまでの段階で、
・しょうもな系をはじめとするカイオーガ構築
・ルナゼルネ
がやや怪しいと思った。カイオーガ系は追い風なりトリックルームなりをされて先制されるといくらグラードンがいても受けきれない、ルナゼルネはルナアーラのファントムガードのせいでリザードンを投げづらくてプランを立てづらかった。
以上から6匹目に求められる条件は
・カイオーガの潮吹きが受かる
・ゼルネアスにワンパンされない
・ルナアーラの前で動かせる
・対カイオーガ時にS操作ができる
の四つ。ほかにもあったかもしれないけど忘れた。以上を満たすのがディアルガだった。
最初は半信半疑だったが実際に回してみてその強さを実感。またディアルガの採用に伴い、サポートに寄っていたガオガエンをトリル下で相手をなぎ倒せる意地っ張りHA型に変更。伝説枠が両方ともバークアウトで介護しなくても大抵の攻撃は1発耐えたので正解だったと思う。DDラリアットはほとんど警戒されず、数多のルナアーラを葬った。
これで完成。ありがとうまおちゃん。
選出
①/
②/
この2パターンでだいたい勝てた。対しょうもなの時だけ②の先発をコケコ→ガエンにしてた。たまたまそうなっただけだけど選出が簡単だったのも良。
構築別相性
・対グラガモス(リザ)
相性:超有利
よほど変なことされない限り負けない。
・対しょうもな
相性:やや有利
弱い人はガエンオーガとかトルネオーガとか投げてきたから余裕だった。ゼルネバレル初手が一番うざくて(されたのは調整試合での1回だけ)されたらガエンで初手からバレルを吹っ飛ばしに行くつもりだった。
・対ルナオーガ
相性:やや有利
有利とは書いたものの取り巻き次第。パルオーガやディアオーガ、ネクロオーガも同じ。ラランテスやケケンカニがいるとややまずい。INCでラランテスやケケンカニと当たった時は超がんばった。そしたら全部勝った。
・対ルナゼルネ
相性:やや有利
これも正直取り巻き次第。オセアニア6(ルナゼルネドーブルガエンツンデアマ―ジョ)はわりと面倒。ドーブルいなければ多分余裕。
・対オーガホウオウ
相性:やや不利
こちら視点ではランドロス+カイオーガの組み合わせがかなりきついが相手視点ではウツロイドがきついらしい。噛み合えば勝てると思ったけど切り気味だった。
・対イベゼル
相性:有利
リザロイドの範囲が受かってないからイベルの不意打ちとスカーフランドロスにだけ気を付けて殴るだけ。
・対ジガルデ
相性:無理
まあ無理。INCで1回だけ当たって超がんばって読みまくって勝ったけどまあ無理。シングル勢のガブリアスも無理過ぎてマッチングするたびに泣きそうになりながらリザのオーバーヒート当ててた。
こんな感じで環境にいた大体の構築に有利を取れた。とはいってもかみ合っただけだからラッキーだった。
環境的に主役となるポケモン(今回なら伝説枠)から考えたわけじゃないけどうまくまとまったのでこういう組み方ができたのは良い経験だったのかもしれない。
来年もやるならもうちょっと真面目に頑張ります。
おわり